福島隆史のCSRエピソード | 株式会社サステナビリティ会計事務所(SusA)

CSRコンサルタント福島隆史が、CSR報告書の読み方や考え方、 重要な用語の説明やエピソードを毎日更新します。 企業のCSRご担当者の方や、ステークホルダーの皆さまがCSR報告書について知見を深めていただければ幸いです。

*

中計との連動?あるいは方針の浸透?

   

先週は無断のブログお休み、

失礼しました・・
お盆休みだったもので長距離ドライブしてしまったことから、
その後でブログを書くのは無理・・・、
とあいなってしまいました。

CSRレポートに、コンサルとして、
はたまたレポート制作支援会社として関わらせていただいている私として、
いくつかのこだわりがあります。

そのうちの一つに、
中期経営計画(中計)とちゃんと連動したものを出しましょうよ、
ということがあります。

でもそれを実践しようとすると、
ものすごく大変なことが待っています。
その大変な内容については、いつか後日、お伝えします。

ところでこの、、
CSRレポートでは中計と連動した話をしよう、ということそのもの、
皆さまはどう受け止めていただけますか?
そりゃそうでしょう、なのか、
そりゃそもそも根底が違う、なのか。

CSRレポートっていうタイトルからすれば、
そんなの関係ない、のかもしれないけれども、
実際、中身としてはサステナビリティレポートを目指しているのが、
今やこの業界の常識、ですよね。
少なくとも私はそう思っています。。

サステナビリティレポートとは何か、っていうのも、
これも近いうち、掲載します。
今朝はこういった後日回しにすることを2つも含めてしまいました。
ご容赦ください。

話を戻して、、、
中計と連動なんて意識しない、という後者側のご意見の中で
なるほど・・と私が思えるのは、
CSRで一番大切なのは、
方針の浸透でしょう、
だからその浸透状況を粛々と報告するのが、
CSRレポートの役割ではないですか、
というものです。

中計の発表なんて、
財務よりの経営サイドとしては必要なのかもしれないけれど、
社内的には、現実的には、、、
すっかりその内容、忘れちゃっていることです。
外向きの、”アピール”、でしかない。
忘れる、忘れてしまった、そういったニュアンス程度どころか、
忘れてしまうべきこと、できれば皆様にも忘れてほしいぐらいのこと。
達成できた試しなど過去これまで一度だってない。
そんなことへの連動なんて、
だからありえない、
そういった強烈なご意見も、、
実際にはあります。

でも私からも伝えたい。
もちろん方針、ミッションなどの浸透も当然に大切なことだけれど、
中計との連動に欠けた、
あるいは意識すらしていそうもないCSRレポートっていうのは、
それはやはり、ただただ、、
つまんない。

主張しておきながら、でもここに、残念ながら理屈はありません。
なぜならCSRレポートは任意開示のものですから。
とう定義するかについても任意でよいはずのこと。

でも、
レポートタイトルからして違っているのかもしれないけれど、
サステナビリティレポートを発行しようとするのであれば、
これも任意な私の定義で恐縮ですが、
企業グループの、
中長期的な持続的成長の確からしさを社内外に伝えるのが
レポートの役割でしょう。

そこで中計との連動について意識しない、記述しないなんて、
クリープを入れないコーヒーなんていう程度のかわいらしいものでなく、
コーヒー豆を煎ってすらいない、なにかよくわからない飲み物?
ではないですか。

なにかよくわからないものなんて、
誰も読みたいとは思わないでしょう。

 - 誰も読まないCSR報告書

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
つくる営みの中にこそ大いなる意義がある

私がCSRレポートの制作会社を経営してる理由? 答え) コンサル会社だけでは儲か …

no image
東日本大震災に関する開示

自分はこんなにすごいんだ、 っていう自慢。 結局のところ、CSRレポートなんて大 …