CSRの章がなければ統合度が高い?
CSR特講2015で、弊社のシニアコンサルタントが仮説を立てた中の一つに、
報告書においてCSRの章がなければ統合度が高い、といえるのではないか、
というものがありました。
海外の統合報告ではCSRの章はないけれど、日本の統合報告はCSRの章がたいていあることから、海外の統合度は高く、日本のそれは低いのではないか、と。
私はこの仮説に対して、次のように質疑応答の時間で追加コメントをしました。
だけど、それって海外事情などを知り尽くした研究者としての発言、
などではなく、
約20年この業界で、会計士として、あるいはコンサルとして、
財務、非財務両面みてきた経験者としての、
たぶんそうであろうという勘で、そのように言いました。
だから、きっとそうだとは思いますが、
厳密に違っていたなら、ごめんなさい。
海外では、
財務中心のアニュアルレポートにおいて、
そこでの経営分析の章のところに、
財務に強い影響を与える非財務を含めて語るようにしましょう、とする方向性があって、
それを統合報告と呼ぶようになっているんだと思います。
従来は、
経営分析+ガバナンス+財務セクションとなっていた構成が、
経営分析(非財務含む)+ガバナンス+財務セクション、
となって、それを統合報告というようになった、
それだけのこと。
だから、CSRセクションがない、なんて、
その経緯からは当たり前のことなんだろうと思います。
GRI G4版に対応するような、
全てのステークホルダーを対象にするサステナビリティレポートを別途に開示してるのも、
そのようなステークホルダー、そのようなレポートを重要視するかぎり、
当然のこと、なのだと思います。
一方で日本ではどうでしょうか。
続きはまた明日~
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