福島隆史のCSRエピソード | 株式会社サステナビリティ会計事務所(SusA)

CSRコンサルタント福島隆史が、CSR報告書の読み方や考え方、 重要な用語の説明やエピソードを毎日更新します。 企業のCSRご担当者の方や、ステークホルダーの皆さまがCSR報告書について知見を深めていただければ幸いです。

*

ある程度、統合報告の現状をまとめてみる

   

ここ数日、統合報告の現状のさまざまな側面を紹介してきました。
まだまだ紹介したいことはあるけれど、
今日は日曜日、いったん主な現状認識を再掲してみます。

本来、統合報告とは、
企業からいろんなレポートが出ているが、
それらの関係性がつかめず、
とても全貌がわかりにくくなっているので、
主に投資家の観点から、
財務に関連の強い非財務を織り交ぜながらの戦略ストーリーを、
コンサイスに紹介してくださいよ、
という要請に応えようとするもの、です。
だから当然に、CSRレポートとか、サステナビリティレポートとかはそのまま発行し続けます。

一方で今、日本で進行している統合報告とは、
どこかの新聞社が、統合報告は増えている、などと、
その中身もみないで喧伝していることに、
感化されてしまった各企業の社長の皆さまが、
うちもそうしようよ、と言いだし、
あまり活用されていないレポートたちを合冊してしまえば、
利用価値も高まるのではないか、
コストも下げられるだろうしね、
ってな理由で制作される、
合冊報告です。
理由がそのようなことなので、CSRレポートやサステナビリティレポートには、廃止圧力が強まります。

これら両者の差って、
私はものすごく大きいように思っています。

日本の企業が前者の、本来の統合報告を制作開示しようと思っても、
非財務を織り交ぜながらの戦略ストーリー、そのような中期経営計画など、
持ち合わせがないのが現状なので、
やりようがないのです。

 - 統合報告書

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