福島隆史のCSRエピソード | 株式会社サステナビリティ会計事務所(SusA)

CSRコンサルタント福島隆史が、CSR報告書の読み方や考え方、 重要な用語の説明やエピソードを毎日更新します。 企業のCSRご担当者の方や、ステークホルダーの皆さまがCSR報告書について知見を深めていただければ幸いです。

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合冊報告にして、よいこと

   

合冊報告にして、よいこと。

その代表格の一つは、超単純なことですが、
コスト減、です。

でもこのコスト減効果って、
アニュアルレポートも、サステナビリティレポートも、
両方とも印刷している場合に目に見えてくるのであって、
もともとどちらかはPDFのみでした、とか、htmlのみでした、とかの場合は、
コスト減に直ちにはつながらないか、
微々たるものになりがちです。

次に重要なメリットは、
各部門へのヒアリングなど、
一回で済ませることができる、というものです。

確かに、取材を受ける部門にとって、
今日はアニュアルレポートの取材、
明日はサステナビリティレポートの取材、とくると、
一つにまとめてくれよ、という要請を出したくなるのも、
至極当然ですよね。

でも、実際は社内報とか、事業報告とか、会社の発行物はいろいろあるので、
アニュアルレポートとサステナビリティレポートを合冊にすることで、
実際どの程度、取材など一本化の効果があるのかは、
微妙なところです。
別冊で発行している会社でも、
取材は一本化して、記事はそれぞれで分ける、
ということをやっていることだってあります。

もっというと、そもそもどれほど、同じ部門に取材をかける機会があるかっていうと、
実際には、そんなにはなかったりするのですけども。。。

 - 統合報告書

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